陸上スパイクが雨の日に濡れたら最初にする手入れ|傷めず乾かす順番が身につく!

陸上スパイクが雨の日に濡れたら最初にする手入れ|傷めず乾かす順番が身につく!
陸上スパイクが雨の日に濡れたら最初にする手入れ|傷めず乾かす順番が身につく!
スパイク・シューズ

雨の練習や大会で陸上スパイクがびしょ濡れになると、翌日までに乾くのか、丸洗いしてよいのか、スパイクピンは外すべきなのかと迷いやすく、急いでドライヤーを当てたり、濡れたままシューズケースへ入れたりしてしまう人も少なくありません。

しかし、軽量なメッシュ、薄い補強材、反発を生み出すプレート、接着部分などで構成される陸上スパイクは、一般的な運動靴よりも熱や強い力の影響を受けやすいため、早く乾かすことだけを優先すると変形や接着部分の劣化につながる可能性があります。

雨の日に濡れた場合は、できるだけ早くケースから出し、靴ひもや取り外せる中敷きを外し、表面と内部の水分を吸い取ってから、形を整えて風通しのよい日陰で乾かすことが基本であり、ピンやねじ穴に付着した泥と水分にも注意が必要です。

ここでは、帰宅直後に行う応急処置から、泥汚れの落とし方、スパイクピンの扱い、乾燥を早める工夫、避けるべき失敗、素材別の注意点、翌日も使用する場合の対策までを順番に整理し、大切な一足をできるだけ良い状態で使い続けるための考え方を紹介します。

陸上スパイクが雨の日に濡れたら最初にする手入れ

雨で濡れた陸上スパイクは、帰宅してから時間をかけて洗うことよりも、使用直後に湿気がこもる状態を解消することが重要であり、まず袋やケースから出して水分が逃げる環境をつくります。

そのうえで、外せる部品を分け、乾いた布で水分を吸収し、泥や砂を取り除き、ピン周辺を確認してから、白い紙や清潔な布で形を支えながら日陰干しを進めます。

モデルによって素材や部品の構造が異なるため、購入時の取扱説明書やメーカーの案内を優先しつつ、次の順番を基本にすると、慌てて強制乾燥するよりも変形や臭いを防ぎやすくなります。

ケースからすぐに出す

練習や大会が終わったら、濡れた陸上スパイクをシューズケースへ入れたまま長時間放置せず、帰宅後は荷物の片付けより先に取り出し、履き口を大きく開いて湿気を逃がすことが最初の手入れになります。

密閉性の高い袋やケースは、移動中に泥をほかの荷物へ付けない点では便利ですが、内部に水分と汗がこもりやすく、濡れた靴下やタオルを一緒に入れるとスパイク内部の湿度がさらに下がりにくくなります。

  • ケースから取り出す
  • 濡れた靴下と分ける
  • 履き口を広げる
  • 風が通る場所へ置く
  • 左右を重ねない

競技場から自宅までの移動時間が長い場合は、可能であれば帰る前に表面の水滴と大きな泥だけをタオルで取り、ケースのファスナーを少し開けられる状況なら通気を確保しますが、車内や電車内を汚さないことにも配慮します。

帰宅後すぐに本格的な手入れができない場合でも、ケースから出して靴ひもを緩めるところまで済ませれば、密閉したまま数時間放置するより乾燥を始めやすくなり、臭いや泥の固着を抑えるうえでも役立ちます。

濡れたまま玄関の床へ直置きすると靴底側に空気が通りにくいため、乾いたタオルや水切りできるトレーの上へ置き、壁に密着させず、左右の間隔を空けて次の作業へ進みます。

靴ひもと中敷きを外す

ケースから出したら靴ひもを十分に緩め、取り外せる構造であれば靴ひもと中敷きを外して別々に乾かすと、重なっていた部分へ空気が通り、つま先や足裏に残った水分を取り除きやすくなります。

靴ひもを締めた状態ではシュータンの下やハトメ周辺に湿気が残りやすく、履き口も狭いままになるため、表面が乾いて見えても内部だけが湿っている状態になり、翌日に履いたとき冷たさや臭いを感じることがあります。

中敷きは接着されている製品もあるので、端を軽く持ち上げても動かない場合は無理にはがさず、取り外し式と確認できたものだけをゆっくり外し、乾いた布で挟むようにして表面の水分を吸い取ります。

中敷きを強く絞ったり、ねじったり、硬いブラシでこすったりすると、表面生地の剥がれや形崩れにつながることがあるため、水分を押し出そうとせず、タオルへ移す感覚で優しく押さえることが大切です。

靴ひもに泥が付着している場合は、製品の注意表示を確認したうえで水またはぬるま湯ですすぎ、必要に応じてシューズ向けの洗浄剤を少量使い、洗浄成分が残らないように十分すすいで日陰へ干します。

外した部品はどのスパイクのものか分かるよう左右一組で管理し、大会用と練習用を同時に手入れするときは、中敷きや靴ひもが混ざってフィット感が変わらないよう置き場所を分けると安心です。

乾いた布で水分を吸う

濡れた陸上スパイクに対して最初から大量の水をかけるのではなく、まず乾いた柔らかい布や吸水性のあるタオルを表面へ軽く当て、こすらずに水分を布へ移すように吸い取ります。

アッパーの薄いメッシュは強く引っ張ったり押し潰したりすると形が変わる可能性があるため、つま先からかかとまで順番に押さえ、シュータンの裏側、履き口、縫い目、補強パーツの境目も確認します。

内部へ水が入っている場合は、スパイクの履き口を下へ向けて軽く傾け、自然に流れ出る水を落としてから、乾いた布を指に巻いて届く範囲の水分を吸い取りますが、プレートを曲げるほど強くねじらないようにします。

タオルが濡れたまま同じ面で押さえ続けると水分を戻してしまうため、乾いた面へこまめに替えるか、複数枚を準備し、表面用と泥が付着した靴底用を分けて使用すると汚れを広げにくくなります。

この段階で水滴が目立たなくなっても、繊維や内装には水分が残っているため、手入れが終わったと判断せず、泥落とし、ピン周辺の確認、吸水材の交換、日陰干しまで続ける必要があります。

濡れた直後の処置は強くこすることよりも吸い取ることを優先し、色の濃いタオルから色移りする可能性が気になる場合は、清潔な白い布や無地の吸水紙を使うと状態を確認しやすくなります。

泥と砂を早めに落とす

雨天のトラックやアンツーカーで使用した後は、泥や砂がアッパー、アウトソール、ピンの根元、靴底の溝へ入り込んでいるため、水分を吸い取った後に大きな付着物から優しく取り除きます。

乾きかけた泥を力任せにこすると、メッシュの奥へ押し込んだり、表面を毛羽立たせたりすることがあるので、柔らかいブラシや布を使い、スパイクを支えながら一方向へ少しずつ動かします。

泥が厚く固着しているときは、製品の素材と洗浄可否を確認し、対象部分を水またはぬるま湯で軽く湿らせて落としますが、熱い湯への浸け置きや、強い洗剤を使った長時間の洗浄は避けます。

オールウェザートラックで見た目の汚れが少ない場合でも、細かな砂やゴム粒がピンの根元やプレートの溝へ残ることがあるため、明るい場所で靴底を観察し、異物を残したまま保管しないことが大切です。

ブラシを使う場合はアッパー用と靴底用を分け、ピンが装着されたまま作業するときは手へ刺さらないようスパイクカバーを外した状態で慎重に持ち、ピンの先端へ直接手を向けないよう注意します。

全体を洗う必要があるか迷うときは、雨水だけで軽く濡れた状態と、泥水が内部まで入り込んだ状態を分けて考え、前者は拭き取りと乾燥を中心にし、後者は取扱表示に従って必要な範囲を洗浄します。

ピンとねじ穴を確認する

陸上スパイクの手入れでは、アッパーだけでなく金属製のピン、固定用のねじ部、ピンを受けるナット周辺に残った水分と泥を取り除くことが重要であり、放置するとさびや固着の原因になり得ます。

取り外し式のピンは、製品の説明に従い、適合するハンドルをピンへ確実にかけてゆっくり緩めますが、泥で工具が滑る状態や、ねじ山がつぶれている状態で無理に回すと破損する可能性があります。

確認部分 行うこと 避けたいこと
ピン先端 泥と水分を拭く 素手で先端をこする
ねじ部分 柔らかい布で乾かす 砂が付いたまま締める
ピン穴周辺 異物を取り除く 鋭い工具で削る
固定式ピン 表面を丁寧に拭く 無理に分解する
再装着時 指で垂直に入れる 最初から工具で回す

取り外したピンは本数と位置が分かるようトレーや小さな容器へ並べ、乾いた布で一本ずつ拭き、ねじ部へ砂が残っていないことを確認してから乾燥させると、紛失や左右の混同を防ぎやすくなります。

再装着するときは、ピンをねじ穴へ垂直に当て、最初は指で抵抗なく回ることを確認してから対応するハンドルで締め、斜めに入っている感触がある場合はそのまま力を加えず、一度外して状態を確認します。

メーカーの案内でも、使用後は汚れや水分を拭き取り、取り外せるピンを手入れすることや、使用前に緩みを確認することが示されているため、雨の日だけでなく普段から点検を習慣にするとトラブルを減らせます。

白い紙で形を支える

表面と内部の水分を拭き取ったら、清潔な白い紙や乾いた布をつま先から履き口へ詰め、アッパーを内側から軽く支えながら、残った水分を吸収させます。

紙を強く押し込みすぎると、つま先が不自然に膨らんだり、薄いアッパーへ余計な圧力がかかったりするため、購入時に近い形を保てる程度にふんわり入れることがポイントです。

新聞紙は吸水材として使われることがありますが、濡れた状態ではインクが内装や靴下へ移る可能性があるため、色移りを避けたい場合は無地の白い紙、キッチンペーパー、清潔な白い布などを選びます。

最初に入れた紙は短時間で多くの水分を吸って湿ることがあるので、触って冷たく重くなっていたら新しいものへ交換し、一枚を入れたまま翌日まで放置しないようにします。

吸水材を交換するときは、つま先部分に紙が残っていないか確認し、履き口付近だけでなく奥まで新しい乾いた紙が届くようにしますが、細い棒で強く押して内装を傷付けないよう手で調整します。

形を整える目的と吸水する目的を分けて考え、ある程度水分が減った後は紙を詰めすぎず、内部へ空気が流れる隙間を確保すると、湿気がこもりにくくなります。

風通しのよい日陰で乾かす

水分を吸い取り、泥やピン周辺の手入れを終えたら、陸上スパイクは直射日光が当たらず、風が通る日陰へ置き、時間をかけて自然に乾かすことが基本です。

床へ平らに置く場合は、靴底の下へすのこ状の台や乾いた網を置いて空気の通り道をつくり、左右のスパイクを密着させず、履き口を風の来る方向へ向けると内部の湿気を逃がしやすくなります。

扇風機やサーキュレーターを使用する場合は、熱を加えずに室内の空気を循環させる目的で使い、至近距離から一部分へ強風を当て続けるのではなく、部屋全体に穏やかな流れをつくります。

乾燥中は数時間ごとに紙の湿り具合、靴底側の水分、シュータンの裏側、中敷きの状態を確認し、向きを変えたり吸水材を交換したりして、特定の部分だけが湿ったままにならないようにします。

表面が乾いていても、つま先の内側や中底が冷たく感じる場合は水分が残っている可能性があるため、すぐケースへ戻さず、内部まで乾いたことを手で確かめてから保管します。

アシックスのシューズのお手入れ方法でも、濡れたシューズは水分を吸い取り、白い布や紙で形を整え、風通しのよい日陰で乾かし、強制乾燥を避ける方法が案内されています。

早く乾かそうとして起こりやすい失敗

翌日に練習や大会があると、できるだけ短時間で乾かしたくなりますが、温度を上げたり強い力で水分を押し出したりする方法は、陸上スパイクの軽量な素材や接着部分へ負担をかけることがあります。

速く乾かすために重要なのは熱を加えることではなく、取り外せる部品を分け、乾いた布や紙へ水分を移し、濡れた吸水材を交換し、周囲の空気を循環させることです。

一度の手入れで目立った異常が出なくても、同じ乾かし方を繰り返すことで変形や劣化が進む可能性があるため、日常的に避けたい行動を理解しておきましょう。

ドライヤーの熱を直接当てる

ドライヤー、ストーブ、ヒーターなどの熱源を使えば表面は短時間で乾いたように見えますが、局所的に温度が上がることで、アッパーの変形、接着部分の劣化、内装材の縮みなどにつながる可能性があります。

陸上スパイクは足へ密着するよう薄く設計されている製品が多く、わずかな形の変化でも当たり方やフィット感が変わることがあるため、目に見える焦げがなくても強制乾燥を避けることが大切です。

  • 温風ドライヤーを近づける
  • ストーブの前へ置く
  • 暖房器具へ載せる
  • 高温の乾燥機へ入れる
  • 炎天下の車内へ放置する

乾燥を補助したいときは、温風ではなく室温の空気を循環させ、スパイクと送風機の間に十分な距離を取り、紙の交換や中敷きの別干しと組み合わせる方法が適しています。

冷風機能があるドライヤーでも、一点へ強い風を長時間当てるより、扇風機やサーキュレーターで広い範囲の空気を動かすほうが、局所的な負担を避けながら乾かしやすくなります。

丸洗いと浸け置きを毎回行う

雨に濡れたからといって毎回スパイク全体を洗剤液へ浸ける必要はなく、軽い雨水や表面の水滴だけであれば、拭き取り、部分的な汚れ落とし、日陰干しを中心にしたほうが負担を抑えられます。

一方で泥水が内部まで入り、砂や汚れが大量に付着した場合は洗浄が必要になることもあるため、濡れた程度、素材、メーカーの取扱表示を確認し、必要な範囲で手洗いします。

状態 基本対応 注意点
表面に雨粒 布で吸水 全体を浸けない
軽い泥はね 部分的に落とす 強くこすらない
内部まで泥水 表示に従い手洗い 洗剤を残さない
天然皮革を含む 水洗いを慎重に判断 専用品を確認する
固定式部品がある 分解せず拭く 無理に外さない

長時間の浸け置き、熱い湯、塩素系漂白剤、用途が明確でない強力な洗剤は、色落ちや素材への影響が考えられるため避け、シューズ向け洗浄剤を使用するときも説明書に記載された量と方法を守ります。

洗浄後に洗剤が残ると、乾いた後に表面が硬く感じたり、肌へ刺激を与えたりする可能性があるため、洗うことだけでなく、十分なすすぎ、水切り、形を整えた日陰干しまでを一つの作業として考えます。

濡れたままケースへ戻す

手入れの途中で表面が乾いたように見えても、内部が湿った状態でシューズケースへ戻すと湿気が逃げにくくなり、臭いが残ったり、次に使用するときまで冷たく湿った状態が続いたりします。

特にケースの底、持ち手、ファスナー周辺にも雨水や泥が付着していることがあるため、スパイクだけを乾かしても、濡れたケースへ戻せば再び水分が移る可能性があります。

ケースは中身を空にし、泥や砂を払い、洗濯表示に従って必要な手入れを行い、口を大きく開いた状態で陰干ししてから使用します。

乾燥剤を入れる場合は補助的なものと考え、吸水できる量や交換時期を確認し、濡れたスパイクを密閉して乾燥剤だけに任せる使い方は避けます。

遠征先で保管場所が限られるときも、浴室や濡れた洗面所のように湿度の高い場所より、空調された室内の風が通る場所を選び、床や壁を汚さないようタオルやトレーを敷きます。

完全に乾いた後も高温多湿の場所や車のトランクへ長期間置かず、通気性のある場所で保管し、次回使用前に臭い、湿り、ピンの緩み、アッパーの変形を確認します。

素材とパーツに合わせた手入れの考え方

陸上スパイクには合成繊維のメッシュ、人工皮革、樹脂製プレート、金属製ピン、取り外し式中敷きなど複数の素材が使われており、すべてを同じ方法で強く洗うと一部へ負担が集中します。

モデル名や種目が同じでも、発売時期やグレードによって素材や構造が異なることがあるため、箱、タグ、取扱説明書、メーカーの商品案内に記載された注意事項を確認することが基本です。

ここでは一般的な判断基準を整理しますが、天然皮革、特殊なコーティング、カーボンを含むプレートなどが使われている製品では、個別のメーカー案内を優先してください。

アッパーの素材を見分ける

アッパーがメッシュや合成繊維で構成される場合は、表面の水分を吸い取り、砂や泥を柔らかいブラシで落とし、必要に応じて水またはぬるま湯で部分的に洗って日陰で乾かす方法が中心になります。

人工皮革の滑らかな部分は柔らかい布で水拭きすると汚れを落としやすい一方、強く折り曲げたり、硬いブラシで繰り返しこすったりすると、表面の傷や補強部分の負担につながることがあります。

主な素材 手入れの中心 注意点
合成繊維 吸水と優しい洗浄 強くこすらない
人工皮革 柔らかい布で水拭き 折り曲げない
天然皮革 専用方法を確認 水洗いを控える
樹脂プレート 泥と水分を拭く 熱を加えない
接着部分 優しく乾燥 長時間浸けない

天然皮革を含むモデルでは、全体の水洗いによって表面を傷める場合があるため、濡れた布で汚れを取る方法や専用クリーナーの使用など、メーカーが指定する方法を確認します。

素材が分からない場合は、見た目だけで判断して家庭用洗剤や革用クリームを使用せず、品番を調べて公式の商品情報やサポートへ確認すると、変色やべたつきなどの失敗を避けやすくなります。

ピン周辺の消耗も点検する

雨の日の手入れはさびを防ぐだけでなく、ピンの摩耗、緩み、曲がり、ねじ山の状態、プレート側のナット周辺まで点検できる機会であり、異常があれば次回使用前に対応します。

先端が大きく丸くなったピンや角が失われたピンは、路面を捉える感覚が変わる可能性があり、摩耗したまま使い続けると交換時に工具がかかりにくくなることもあります。

  • ピンの曲がり
  • 先端の大きな摩耗
  • 工具をかける部分の変形
  • ねじ部の砂やさび
  • 装着時の斜め入り
  • ナット周辺の浮き
  • スパイクカバーの破れ

ピンの長さや形状には競技場や種目ごとの条件があるため、交換時は手元にある似た形のものを適当に取り付けず、製品に対応する種類と競技場の使用規則を確認します。

ピンを取り外した状態で保管するか、乾燥後に再装着するかは製品や管理方法によって異なりますが、再装着する場合は泥と水分が残っていないことを確かめ、使用前にも緩みを点検します。

アシックスの陸上スパイクの基礎知識では、使用後にピンの汚れや水分を拭き、取り外して手入れすること、再装着時に垂直へ入れて締めることなどが案内されています。

臭いとカビを防ぐ

雨で濡れた陸上スパイクの臭いは、雨水だけでなく、汗、皮脂、泥、湿気が内部へ残ることで強く感じやすくなるため、香りの強いスプレーで覆う前に、汚れと水分を取り除くことが基本です。

中敷きを外せる場合は別々に乾かし、靴下を入れたままにせず、履き口とシュータンを開き、つま先まで空気が通る状態をつくることで、湿った時間をできるだけ短くします。

消臭剤を使用するときはスポーツシューズへ使用できる製品か確認し、濡れたまま大量に吹き付けるのではなく、十分に乾燥させた後で説明書に従って使用します。

カビのような斑点、取れない異臭、内装の変色が見られた場合は、無理に強い薬剤を使って隠そうとせず、メーカーやシューズを扱う専門店へ相談し、使用を継続できる状態か判断します。

普段から同じ一足を毎日連続して使うと内部が乾き切る前に再使用しやすいため、練習環境や予算が許す場合は用途の合う予備を用意し、交互に休ませることも湿気対策になります。

保管棚やロッカー自体が湿っていると、乾かしたスパイクにも臭いが移りやすいため、ケース、スパイクカバー、タオル、ロッカー内も定期的に乾燥させ、泥や濡れた衣類と分けて管理します。

翌日も履くときに乾燥を進める工夫

連日の大会や合宿では、自然乾燥の時間を十分に確保できないことがありますが、熱を使わなくても、帰宅や宿泊先へ到着してすぐ作業を始め、吸水と通気を繰り返すことで乾燥を進められます。

重要なのは、一度紙を詰めて終わりにするのではなく、濡れた紙を交換し、中敷きと靴ひもを分け、スパイクの向きを変えながら内部へ新しい空気を送り続けることです。

翌朝になっても内部が湿っている場合は、無理に完全乾燥したことにせず、予備のスパイクを使う判断も含めて、フィット感と安全性を優先します。

吸水と送風を組み合わせる

翌日までに乾かしたい場合は、帰宅直後の一時間ほどで表面の吸水、泥落とし、部品の取り外し、紙の交換を集中的に行い、その後は日陰で継続的に空気を循環させます。

最初の吸水材は特に湿りやすいため、入れてから状態を確認し、十分に水分を吸ったら新しい乾いた紙や布へ交換することで、内部に濡れた材料を残し続ける状態を避けられます。

タイミング 行うこと 目的
使用直後 水滴と泥を拭く 水分の持ち帰りを減らす
到着直後 部品を外して吸水 内部を開放する
紙が湿った時 乾いた紙へ交換 吸水を継続する
就寝前 向きと風通しを確認 湿った部分を減らす
使用前 内部とピンを点検 異常を見つける

扇風機やサーキュレーターは室温の風を送る用途で使い、履き口へ空気が入る角度に調整しつつ、周囲へ濡れた衣類やタオルを密集させないようにします。

朝の時点でつま先や中底が冷たく湿っている場合は、乾いた靴下へ履き替えれば解決すると考えず、予備のスパイクや練習内容の変更を検討し、足のふやけや擦れを防ぐことも大切です。

雨天用の手入れ用品を準備する

雨が予想される大会では、帰宅してから道具を探すのではなく、競技場で最低限の水分と泥を落とせるよう、手入れ用品を防水性のある袋へまとめておくと対応が早くなります。

特別な高価な用品を多数そろえるより、乾いた布、交換用の紙、ピン用ハンドル、部品を入れる容器など、使用後の作業に必要なものを不足なく準備することが重要です。

  • 乾いた白いタオル
  • 無地の吸水紙
  • 柔らかいブラシ
  • 対応するピン用ハンドル
  • 外したピン用の容器
  • 乾いた靴下
  • 泥物を分ける袋
  • 予備のスパイクカバー

濡れた用品と乾いた用品を同じ袋へ入れると、未使用のタオルや紙まで湿ってしまうため、使用前と使用後で袋を分け、帰宅したらバッグの中身をすべて出して乾かします。

遠征ではホテルの備品や新聞紙を必ず利用できるとは限らないため、吸水紙を数回交換できる量だけ持参し、部屋を汚さないトレーや大きめの袋も用意すると管理しやすくなります。

履く前に状態を確かめる

雨の翌日に陸上スパイクを使用する前は、乾いているかだけでなく、ピンの緩み、アッパーの変形、接着部分の浮き、中敷きのずれ、靴ひもの通し間違いがないかを確認します。

中敷きや靴ひもを外して乾かした後は、左右を間違えず元の位置へ戻し、かかと側まで中敷きが平らに収まっていることを手で確かめてから足を入れます。

取り外したピンを再装着した場合は、斜めに入っていないか、本数がそろっているか、競技場で使用できる長さかを確認し、対応する工具で適切に締めます。

足を入れたときに前日と違う当たり、強い圧迫、内部の湿り、異物感がある場合は、一度脱いで紙片や砂が残っていないか確認し、そのまま全力走へ移らないことが大切です。

プレートのひび、ピンを受ける部分の浮き、アッパーと靴底の大きな剥がれ、工具で回せないほど傷んだねじなどが見つかった場合は、自己流で接着や加工をせず、販売店やメーカーへ相談します。

大会当日に異常が見つかると対応できないことがあるため、乾燥後の確認は前夜までに済ませ、使用直前にはピンの緩みとフィット感を再確認する二段階の点検が安心です。

濡れた後の正しい順番を習慣にする

まとめ
まとめ

雨の日に陸上スパイクが濡れたら、ケースから早めに出し、靴ひもと取り外せる中敷きを分け、乾いた布で水分を吸い取り、大きな泥や砂を優しく落とすことから始めます。

取り外し式のピンは製品の案内に従って点検し、水分と泥を拭き取って乾かし、再装着するときは指で垂直に入ることを確かめてから対応するハンドルで締め、固定式の部品は無理に分解しません。

内部には清潔な白い紙や布を詰めて形を支え、湿ったら交換しながら、風通しのよい日陰で内部まで乾燥させ、ドライヤー、ストーブ、直射日光、乾燥機などによる高温の強制乾燥は避けます。

翌日も履く場合は、熱を加えるのではなく、吸水材の交換、中敷きの別干し、室温での送風を組み合わせ、朝になっても湿りや変形が残るときは予備のスパイクを選ぶなど、乾燥時間より足と用具の状態を優先します。

手入れ後はケースやスパイクカバーも乾かし、次回使用前にピンの緩み、摩耗、接着部分、内装のずれを確認する習慣をつけることで、雨天後の臭いやさびを防ぎやすくなり、大切な陸上スパイクを良い状態で使い続けやすくなります。

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